絵で読む ふとんでAI
夜、ふとんの中。ごろにゃんはスマホをひらいて、またそっと伏せた。三日まえに来た誘いの返事を、まだ書けていない。

日曜のお誘い。行けば楽しいのは知っている。でも今週は、もう何も残っていない。三日で返事を四十回考えて、いちども送らなかった。

無理して行くのは、うそになる。だまったままは、もっといやだ。待っている相手をほうっておいて眠るのは、ごろにゃんのいちばん嫌いなことだった。

ごろにゃんは、AIに打った。「行きたい気持ちはほんとう。でも今週はつかれてるの。やさしいことわり方を、三つ」。

三つのことわり方が、ならんだ。ていねいで、きれいで――でも、どれも、よその猫の声みたいだった。

「もっと、ふだんのわたしで」。ひとこと足すと、文はすっとやわらかくなった。さいごの一行だけ自分で書いて、送る。

すこしして、画面がぽっと明るくなった。「また今度ね!」。その夜、べつのお誘いがひとつ届いて――こんどは、三分で返せた。


やってみる ── 3分
返せずにいるメッセージ、ひとつありませんか。今夜、AIと一緒に手放してみる。
よそゆきすぎる→「もっと短く、話し言葉で」。理由を書きたくない→「理由はぼかして、また誘ってほしい気持ちだけ伝えて」。