絵で読む ふとんでAI
夜、ふとんの中。ごろにゃんは、机に置いたままの役所の書類を、そっと布団の下に引きこんだ。

枠のなかに、名前と日付を書くだけ。なのに、まちがえたらどうしよう、と思うと、ペンの先が止まった。

適当に書いて出すのはこわい。かといって、わからないまま抱えているのも、人に迷惑をかけたままで、いやだった。

ごろにゃんはスマホで書類を撮って、AIに送った。「この空欄、なんて書けばいいか、書き方だけ教えて」。

画面に、書き方の見本がひとつ出てきた。むずかしい言葉のところには、かんたんな言い換えまで添えてあった。

見本のとおりに、名前と日付だけは、ごろにゃんが自分の字で書いた。封筒に入れる前に、もういちど見比べた。

前は、書けないまま三日たなざらしにしていた紙だった。こんどは、迷いはじめてから三分で、書き終えていた。


やってみる ── 3分
こわさは、言葉のせいだった
つまずきやすいのは、書類に氏名・番号・住所など個人情報が写り込んだまま送ってしまうこと。必ず隠すか消してから送る。AIの回答は書き方の見本であって法的な正解の保証ではないので、記入内容に迷う項目は最終的に窓口や担当部署に確認する。