← 目次

絵で読む ふとんでAI

香典_まっくらの中の白い封筒

夜中、スマホがひかった。訃報だった。あさっての夕方が、お通夜。ごろにゃんは、しばらく天井を見ていた。

場面1

まっくらの中で、「香典 相場」と打ちかけて、すぐに消した。こういうことを検索するのが、なんだか、うしろめたかった。

場面2

いくら包むのか、表書きはなにか、お焼香はどうするのか。ひとつも分からないまま、あの人の前に立つのは、いやだった。

場面3

ごろにゃんは、そっと打った。「祖父のお通夜。孫で、三十代。宗派はたぶん浄土真宗。香典の相場と、お焼香のやり方を」。

場面4

こわごわ開いた画面に、金額と、表書きと、手順が、しずかに並んでいた。

場面5

数字をたしかめ、新しい封筒に、自分の字で名前を書く。あとは、あさって、手を合わせるだけ。

場面6

分からなさで固まっていた胸が、すこしだけほどけた。こわかったのは、たぶん、知らないことだった。

場面7
場面8

やってみる ── 3分

急な訃報の、分からなさ。夜のうちに、静かに整える。

① まず、こう頼む
親族の通夜に行きます。関係は[孫/甥など]、私は[30代]、宗派は[分かれば]。香典の金額の相場、表書き、当日の焼香の手順を教えて。
② 同じ会話の続きで一言だけ直す
当日の持ち物と、受付での一言も、短く教えて。
できた合図金額と表書きと焼香が分かって、あさって迷わなければOK。
もっと使う(つまずいたら・限界)

宗派が分からない→「無難な表書きは?」。地域差がありそう→「一般的な範囲で。心配なら家族に確認」と添える。