絵で読む ふとんでAI
夜、ふとんの中でスマホが光った。同期の父が亡くなったと知らせが来て、指が画面の上で止まった。

お悔やみの文など書いたことがない。相手の宗教も分からない。間違えれば、一生の傷になる気がした。

本当はもう、ふとんに沈みたい。なのに黙って既読のまま眠るのは、ごろにゃんには耐えられなかった。

ごろにゃんはAIに打った。「相手の宗教が分からなくても、忌み言葉を避けて短くお悔やみを」。

すぐに整った文が返ってきた。忌み言葉も宗教色もない。でも名前も、自分の気持ちも、どこにもなかった。

名前を書き足し、最後に一言、自分の言葉を添える。送信ボタンだけは、自分の前足で押した。

数分後、「ありがとう」とだけ返ってきた。ふるえていた指が止まる。三日分の迷いが、三分で届いた。


やってみる ── 3分
一言で、傷つけない
つまずきどころは返ってきた文が他人行儀に感じること。そこで諦めず「自分の言葉を足したい」と伝えると、一段やわらかくなる。正直な限界として、AIが出す文面は一般的な冠婚葬祭マナーの範囲にとどまり、故人との関係の深さや相手との間柄までは汲めない。関係が深いほど、自分の言葉を多めに足す方がいい。