絵で読む ふとんでAI
夜、布団の中。ごろにゃんは年賀状の束をひらいて、また閉じた。真っ白な宛名面が、七割そのままだった。

毎年おなじ文を、みんなに配っている。それに気づかれている気がして、書くたびすこし恥ずかしい。

やめれば楽だけど、角が立つ年賀状を放って眠るのは嫌だった。かといって、心のこもらない文を送るのも気が引けた。

ごろにゃんは、名前と間柄のリストをAIに渡した。「この七人に、それぞれちがう一言を、短く」。

返ってきた七つの文は、ちゃんと、その人だけに向いていた。去年しゃべった話まで、覚えているみたいに。

ごろにゃんは、七つのうち二つだけ書き直した。さいごの一文字は、いつも自分の字で書く。

ポストに投函すると、重かった束が急に軽くなった。今年は、七割じゃなく十割、ちゃんと出せた。


やってみる ── 3分
コピペ卒業、角も立たない
AIは相手のことを知らないので、名前だけ渡すと当たり障りのない文になる。関係性や去年の会話メモを一言添えるだけで急に「その人向け」の文になる。最後の署名や一言直しは自分の手で。