絵で読む ふとんでAI
夜、ふとんの中。もらった本は机の上で包み紙のまま、もう二週間。お礼の言葉も、まだひとつも送れていない。

お世話になった先生に、何も返せていない。そのことが、ふとんに入るたび、ちいさな石のように胸に残っている。

立派な言葉で飾れば、かえって嘘になる。かといって、黙ったままでいるのは、ごろにゃんにはもっと耐えがたかった。

ごろにゃんはAIに打った。「本をいただいたお礼状の、たたき台をください。硬すぎず、ちゃんとした感じで」。

すぐに、きれいな下書きが届いた。丁寧で、正しくて。でも、読み返すと、どこかよその誰かの文章みたいだった。

ごろにゃんは一行だけ書き直した。「お返事が遅くなり、二週間も経ってしまいました」。正直に書くと、文章がやっと自分のものになった。

二週間封を開けられなかった手で、名前を書き切手を貼るまでは五分だった。ポストに落としたのは自分の前足。


やってみる ── 3分
遅れた分だけ、正直に一行足すと届く
きれいすぎて他人行儀に感じたら『もっとふだんの話し言葉で』と足すと直る。正直な限界: AIは相手との関係の深さや過去の思い出を知らないので、固有のエピソードは自分で書き足す必要がある。