絵で読む ふとんでAI
夜、ふとんの中。新しい集まりの自己紹介欄が、空っぽのまま点滅している。何を書けばいいのか、分からない。

「ふつうの会社員です」。書いては消し、消しては書いた。自分のことなのに、いちばん言葉が出てこなかった。

盛って書けば、あとで自分が苦しい。かといって、小さく書いて損な役回りになるのも、ごろにゃんは避けたかった。

ごろにゃんは、思いつくままを打った。「猫。ひとり暮らし。最近ゴロゴロしながらAIを覚えた。これで自己紹介を三つ」。

三つの案が並んだ。どれも背伸びしていないのに、ちゃんと感じがよかった。一つ、「これ、わたしだ」と思える案があった。

その案の最後に、ごろにゃんは一行だけ、自分の言葉を足した。飾らない、けれど自分にしか書けない一行を。

書けずに固まっていた欄が、その夜、埋まって送信された。自分を語るのは、材料さえあれば、こわくなかった。


やってみる ── 3分
書けない自己紹介、材料から起こす。
最後の一行は自分の言葉で足す。盛りすぎるとあとで苦しい。